「親子のスキンシップ」得られる効果とポイントとは?
親子でどのくらいスキンシップをとっていますか。たくさんスキンシップを経験し育った子どもは、自己肯定感が強く集中力や学習意欲も高いといわれています。
子どもの自立心を高めたいと日々頑張っていても、思うようにいかずに悩むこともあるかもしれません。
親子のスキンシップでどんな効果が得られるのか、またスキンシップをするときのポイントも含めて、解説していきたいと思います。
目次
親子のスキンシップで得られる効果
子どもの頃に、親からぎゅっと抱きしめて貰った記憶や、頭を撫でられて嬉しかった記憶があるのではないでしょうか。
不思議とほっと心が安らぎ、安心感を覚えるスキンシップには、たくさんの効果があるといわれています。
肌で実感した記憶は、その後の人生にも大きな影響を及ぼすと考えられているからこそ、意識的にスキンシップをしていきましょう。
愛情ホルモン「オキシトシン」を促す
スキンシップは、愛情ホルモンで知られるオキシトシンの分泌を促す効果があると考えられています。
幸福感を高めて不安やストレスを軽減してくれるホルモンでもあり、心が満たされていくのが実感できるでしょう。
皮膚と脳には密接な関係があるといわれており、スキンシップを通して、他者への信頼感を高め安心感をもたらすといわれています。
オキシトシンが分泌されていると、以下のような効果が期待できます。
- 新しい事に挑戦したいと思う意欲が芽生える
- 精神的にも余裕が生まれ、不安な気持ちが緩和される
- 目の前のことに集中し結果を出したいと行動できるようになる
- コミュニケーション能力が高まる
など、子どもにとっても落ち着いた性格になるといわれています。
子どもの自己肯定感を育む
子どもの自己肯定感は、勝手に身につくものではありません。
乳児期を通して親から無償の愛をしっかりと受けることで、親からどう見られているのかを考えます。
例えば「大好きだよ」「愛している」といわれて育った子どもは、親からの愛情を十分に感じています。
そのため自己肯定感が高く、なんでも自信をもって意欲的に取り組めるようになるのです。不安などのネガティブな感情を抑制してくれるので、ストレスに強い子どもに育ちます。
親子でスキンシップする時のポイント
親子でスキンシップが大切なのはわかっても、ポイントを理解していないと逆効果になってしまうことがあります。スキンシップは”継続すること”が大切です。
いかに自己肯定感を高めて、オキシトシンを分泌させるのかを意識したスキンシップを行うようにしましょう。
あくまでも子どもの気持ちを優先する
親子のスキンシップは、あくまでも子どもの気持ちを優先して行うようにしましょう。
手が空いているときなど、親の都合でスキンシップをとっている人もいるかもしれません。
子どもが求めているときにスキンシップをとらないと、幸せホルモンであるオキシトシンは分泌されません。
子どもが不安そうな顔をしているときなど、優しくハグをして受け入れてあげてください。
言葉ではうまく伝えられないだけで、子どもにとって何か理由があるのかもしれません。
あくまでも子どもの気持ちを優先した対応を行うようにしましょう。
遊びの中で楽しみながらスキンシップする
スキンシップは、楽しい雰囲気のなかで行うのがポイントです。
そのため、日々の遊びの中で楽しみながら取り入れるように工夫していきましょう。手遊び歌のなかでとりいれるのもいいですし、お風呂のなかでスキンシップをするのも効果的です。抱っこしながら絵本の読み聞かせをするのもスキンシップです。
また、子どもを褒めるときに「よくできたね」と言葉で伝えるだけでなく、頭を撫でてあげるなど遊びや日々の生活の中で自然に取り入れられるようにしていきましょう。
子どももほっとした表情を見せてくれるはずですよ。
夕方以降に効果がアップする
スキンシップは、夕方以降に行うのがおすすめです。
副交感神経が優位になるのが夕方以降だといわれており、スキンシップの効果を高めてくれます。
特にお風呂に入り夕食を食べたあとゆったりとした時間のなかで、ハグや抱っこ、撫でるなどのスキンシップを取り入れていきましょう。
短時間でも子どもにとってたくさんの愛情を実感できること、安心できるからこそ心の安定にもつながってきます。
まとめ
親子のスキンシップは、子どもにとっても「無条件」の愛情表現でもあります。
子どもを受け入れ「大切に思っている」と伝えるようにしていきましょう。
なかには、自己肯定感を高めるといわれると、負担に思ってしまう親御さんもいるかもしれません。
毎日のふれあいのなかで、子どもの自己肯定感は育まれていくものです。 子どもはもちろん、親にとってもスキンシップから得られる安心感もあると思います。遊びを通してたくさんの愛情を子どもに伝えてあげてくださいね。
記事を書いたひと
中ノ瀬ユウ
Webライター weareでは、主に子どもの学びを中心に執筆しています。
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