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子どもの食べ物の好き嫌いをどう克服する?保育士がコツを伝授

子どもの食べ物の好き嫌いに、悩んでいませんか?毎日のことなので、せっかく作ったのに食べないと、ごはんを作るのが嫌になってしまいますよね。この記事では保育園勤務をしていた筆者が、子どもの好き嫌いがなくなり食べるようになるコツを伝授します。ごはんを食べるときに、取り入れてみてくださいね。

子どもの味覚は変わっていく

パパママ自身は子どもの頃、食べ物の好き嫌いはありましたか?昔食べられなかったけれど、今は食べられるようになったものもあるという人は多いでしょう。

保育園で多くのお子さんに接してきましたが、好き嫌いなくなんでも食べる子はそんなに多くありません。子どもは「好き嫌いがあるもの」と思うと気持ちも楽になります。

味覚は変わってきますし、何かのきっかけで食べるようになる子もたくさんみてきました。「いつか食べられるようになる」くらいのおおらかな気持ちでいましょう。

小さく切って入れる

これは多くのパパママが試していると思うのですが、ハンバーグやごはんに野菜を小さく切り混ぜます。はじめは少量にすると、子どもも気がつかずに食べますよ。

味や香りにクセがあるねぎやしいたけは敏感な子は気づいてしまうので、量に気をつけてくださいね。

小さく切るのは手間がかかるので「ブンブンチョッパー」と呼ばれる、みじん切り器を使うと便利ですよ。

切り方を変えてみる

にんじんを星形や花形など、クッキーの型でくり抜くと「かわいい」と食べる子もいました。いつもより少し小さく切ってみたりするのもおすすめです。

子どもは自分の口に入らない大きさのものは、それだけで食べるのを嫌がる場合もあります。千切り、サイコロ状など色々な切り方を試してくださいね。

パパママがおいしそうに食べる

子どもも大人も「食べなさい」と言われると食べたくなくなりますね。「一緒に食べよう」「これおいしいよ」とパパママがおいしそうに食べるところを見せてあげてください。

パパがお酒のあてに、刺身や辛いものを食べていると欲しがったり、ママがケーキを食べていると欲しがることはありませんか?そのときパパママはすごくおいしそうに食べているのが伝わっているのです。

野菜や魚など、子どもに食べて欲しいものも少しオーバーなくらいおいしそうに食べてみてくださいね。

かわいいお皿やカトラリーを用意する

子どもが好きなキャラクターや色などが出てきたら、お皿やカトラリーを2、3種類用意してあげましょう。ごはんを食べるよりも遊びたい気持ちが強い子は、ごはんの時間自体を嫌がる子もいます。

そんなときに「今日どのお皿で食べる?」「〇〇と一緒にご飯食べよう」と声をかけると、ごはんを食べることに興味を持ってくれるでしょう。

お手伝いをしてもらう

2、3歳になるとパパママのマネをして、ままごとをする子もいるでしょう。キッチンにある本物のボウルやおたまなどに、興味津々の子もいます。興味が出たときがお手伝いのチャンスです。

何かを混ぜる、野菜を洗うなど簡単なお手伝いを頼んでみましょう。食に興味をもち「自分が洗った野菜」「混ぜたおかず」は普段食べない子も食べるきっかけになります。時間に余裕があるときに試してみてくださいね。

苦手なものも食卓に出す

子どもが食べないからといって、子どもの好きなものだけ食卓に出してはいませんか?子どもが食べなくても、食卓に出し続けることはとても大切です。

警戒心の強い子は、初めてみる食べ物を警戒して口に入れないこともあります。何度か見るうちに「これは食べても安全なもの」と認識できるのです。

一度食べなかったからといって、嫌いなものと認定するのは、少し早い気がします。子どもの機嫌もありますし、お腹が空いていたら食べる場合もありますよ。

子どもが苦手なものも食卓に出すようにしてくださいね。

家庭菜園や魚釣りに出かける

幼稚園年中以上の年齢の子どもには家で野菜を育てたり、収穫体験をするのもいいでしょう。「自分が食べているものは、どんな風にできているのか?」を知ることは、知的好奇心もくすぐります。

何より自分で取ったものを食べるというのは、生きる源でもありますね。家庭で育てたり、収穫体験ができる畑に出かけたりすると野菜に興味を持ち、食べるようになる子も多いですよ。

子どもの好き嫌いは長い目でみよう

私自身も好き嫌いがあり、小学生のとき給食の時間は苦痛で仕方がありませんでした。今は比較的、なんでも食べられるようになっています。自分が給食が苦手だった分「嫌いなものもあるよね」と無理に食べてもらおうとは思いません。けれど好き嫌いが少ない方が、人生が楽しいとも思うのです。

食事は毎日のことですし、健康ですくすく育つためになんでも食べてほしいというパパママの気持ちもよく分かります。毎日の生活の中で少しづつ工夫してみて、好き嫌いがなくなり食事の時間が楽しくなるといいですね。

記事を書いたひと

平 あかり

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ベビーシッター&ライター 保育園に16年勤務後、45歳でフリーランスに転身。 3人の子育てを終えて第二の人生を模索中です。 子育て中のパパママにお役立ち情報をお届けします! 保育士資格所持。

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