絵本で「愛の循環と命の尊さ」を伝える

こんにちは、中学生の娘を持つナナです。突然ですが「あいって、なあに？」と子どもに聞かれたら皆さんはどう説明しますか？今回の取材で「あなたならどう答えますか？」と質問された私は、言葉に詰まりなかなか答えられませんでした。友情や愛情、人や動物を思いやること、抽象的なものを言葉で表すのは結構難しいですよね。

目に見えない、形のないなものほど大切なものが多く、最も大切な「愛の循環と命の尊さ」を絵本を通してたくさんの子ども達に発信する幹乃（よしの）さんの活動をご紹介します。

愛の循環と命の尊さ

幹乃さんは自己紹介をする時、自分は先生ではなくみんなと一緒の人間であることを伝えます。子ども達より長く生きている分、いろいろな体験や経験をしている違いはあるけれど、比べない・ジャッジしない、対等な関係であり、一人ひとりが「唯一無二」である！このことを踏まえて「愛の循環と命の尊さ」を発見して欲しいとのことです。

読み聞かせの絵本には「愛」だけではなく、生きていれば誰もが直面する「死」についても描かれています。地球ではいつもたくさんの命が亡くなっていますが、それは終わりではなく循環している「命は尊いもの」であることが描かれいて、絵本を読む前と読み終わった後では命に対する意識が変わり、考えさせられるものでした。

絵本「ククとムクのこいのはなし」

木の恋をテーマにした絵本「ククとムクのこいのはなし」には自然愛、友情、思いやり、地球を愛する心を大事にしてほしいという作家さんの想いが描かれています。

死ぬと自然に還り形を変え、生まれ変わり、誰かを見送り、やがて自分も死ぬ。深い愛に包まれているからこそ命はまた巡ってくる、私たちの中に、自然の中に、地球上にあふれている慈愛を知ってほしい。これこそが絵本のテーマで、幹乃さんと作家さんが子ども達に伝えたい想いでした。

私もこの絵本を読み、ククとムクの恋を通して「深い愛で尊い命が循環される」意味を理解し、気づくことができたと思います。

小学生、中学生に伝えたい

「心情は義務教育からの意識改革が大切と感じ、SNSや情報過多の中でそれぞれが心情を大切にし、尊い命を輝かせて生きる事が重要だと思う」と幹乃さんは言います。

小・中学生になると自分で考えて行動ができるようになります。子ども達には「命は尊いもの」と知ることや、それに伴い「危機管理能力」を身につけることの重要性を認識してもらう。その為にはまず大人が時代の変化や自然環境を理解することが大事とのことです。

【幹乃さんが子ども達に伝えたいこと】
小学生▶︎自分の命は自分でを基準に、事実の災害例をもとに危険回避の方法や命の尊さを伝える
中学生▶︎地域の防災、防犯、周りの人の安全にも気を配る（幹乃さん：資料参照）

都市を旅する絵

「愛」がキーワードである幹乃さんはアーティストさんと共に「都市を旅する絵」というプロジェクトを行っています。一枚の絵が都市を巡り、その地域と「あい」を育み交流をするプロジェクトです。「都市を旅する絵」を描いたアーティストさんは「ククとムクのこいのはなし」の絵を描いた佐治真琴さんです。

この地球では、全てが愛なしでは始まらない、そして終わりも愛という地球での生命の尊さを慈しむという意識を持ち続けることによって人が優しくなり、また次の人へと愛を循環させていくという想いのもと活動をしております（佐治真琴様：資料参照）

佐治さんと同じ志を持った幹乃さんは共感・共鳴し、その志が表現された絵本「ククとムクのこいのはなし」や「都市を旅する絵」で「愛」をよりわかりやすく伝えたい、一人ひとりの幸福度を上げたいという想いのもと、作家さん・アーティストさんと共に活動されています。

佐治さんが大切にしている「愛」「調和」「循環」を作品を通して地域の方と対話し愛を育む「都市を旅する絵」は蒲郡市役所を皮切りに市民病院や美術館他、いろいろな場所へと旅をしています。

今回ご紹介した「絵本で愛の循環と命の尊さを知る」読み聞かせの情報や「都市を旅する絵」アーティスト佐治真琴さんの活動情報は下記インスタグラムを参考にしてください。

読み聞かせ情報　「ククとムクのこいのはなし」
Instagram	https://www.instagram.com/kukutomukunokoinohanashi
「都市を旅する絵」	アーティスト・佐治真琴さん
Instagram	https://www.instagram.com/makoto_saji