「歩育」とは?得られる効果とポイントを紹介!
子どもは歩くことでたくさんのことを学びます。みなさんは、毎日どのくらい歩かせていますか。
なかにはほとんどが自転車や車移動で、手を繋ぎ歩く機会が少ない子どももいるかもしれません。
子どもは「歩育」を通して自然とふれあい、心身の発達にもつながると考えられています。歩育とはどのようなものなのか、気を付ける点についても解説していきます。
目次
子どもの心と体を育む「歩育」とは?
歩育(ほいく)はたくさんの自然に触れ、子どもの豊かな心を育てるために必要なものです。
TVを見て得る知識よりも、実際にその場に行き触れることで身に付き、子どもの脳の成長にもつながるといわれています。
ただ歩き続ける散歩とは違い、気になる植物を観察する、信号や歩道の歩き方などの交通ルールも学んでいきます。
考えながら時間をかけてじっくりと子どもと歩くこと=歩育です。
また、幼児期に必要だといわれている「飛び跳ねる」「走る」といった基本動作も学び、自然と習得していけるのも魅力的ですね。
現代の子どもは歩く機会が少なくなっているともいわれており、歩育を通して得られることはたくさんあります。
「歩育」によって期待できる効果
歩育を通してどんな効果が期待できるのか、より詳しくご紹介していきます。
運動能力アップと体力がつく
歩育には、子どもの運動能力を伸ばす効果が期待できます。
歩行は全身運動になり、体力の向上にもつながります。長い距離を歩くことで達成感も出てくるので、頑張ることの大切さを歩育から身につけていきます。
自己効力を高めてくれること、ときには立ち止まってしゃがむ動きこそが、強い体を作るのに必要です。
足は第二の心臓ともいわれていますので、血行を促進し、食欲増進、安眠効果も期待できます。子どもと一緒に大人も体力がつけられるので、お互いに嬉しい効果がありますね。
五感を刺激し脳の成長を促す
歩育を通して、たくさんの刺激を受けることで子どもの五感を育てることにもつながります。
大人ではなんてことない景色も、子どもにとっては発見の連続です。子どもが興味を持ったことを一緒に共有しながら歩くようにしましょう。
一歩外に出れば、家のなかにはない刺激で溢れています。
親子のコミュニケーションにもなりますし、外に出て知らない人と接することで社会性も育ちます。子どもは親の姿を見て学びますので、一緒にたくさんの経験をしていき、脳の成長を促していきましょう。
「歩育」をするときに気をつけること
歩育をするうえで、気を付けて欲しい事があります。たくさん歩き運動するからこそ、大切なことになりますので、歩育を始める前に覚えていきましょう。
子どもの足に合った靴選びをする
歩育では、子どもの足のサイズに合った靴選びも重要です。
子どもの足はすぐに大きくなりますし、あっという間にサイズアウトしてしまいます。そのため、大き目の靴をはかせているご家庭もあるかもしれません。
かかとや足首が安定していない幼児期は、サイズの合った靴をはかせることが大切です。
余計な力が入ってしまい、足の変形につながってしまうこともあります。目安として3か月に1回程度は、靴を見直すようにしておきましょう。
時間や距離を決めておく
歩育では、時間や距離を決めておくのがおすすめです。
ゴールを決めることで、頑張って歩いたことで、子どもの達成感を育てることにもなります。
子どもと「ゴールまで歩けたね、すごいね」と褒めてあげることでもっと頑張ろうと思うきっかけにもなります。
最初から長い距離にせず、歩育を続けていくうえで時間や距離を伸ばしていくようにしましょう。
便利なアイテムと一緒に「歩育」を楽しむ
歩育を楽しく続けるためにも、おやつや飲み物の持参を忘れないようにしておきましょう。
脱水を防ぐのはもちろん子どもにとっても家のなかでおやつや飲み物を飲むよりも、開放的な気持ちになれるぶん、満足してもらえる可能性が高くなります。
また、お気に入りの絵本や図鑑を一緒にもって歩育するのもおすすめです。
歩育中に見つけた植物や昆虫を図鑑で照らし合わせることで、知識の向上や探究心を育てることも。子どもが見つけて嬉しそうな顔を見られるのもいいですね。
外でおやつを食べるときのように、ウェットティッシュも用意しておくと安心です。
まとめ
歩育は、子どもにとってたくさんの学びの機会となります。
歩くことで心身の向上にもなりますし、親子でたくさんの共通点を見つけてコミュニケーションのきっかけにもなります。
歩育を続けていると最初はちょっとした距離でも疲れて座り込んでしまっていたのが、あっという間に驚くほどの距離を歩けるようになったのがわかります。 子どもの成長をより身近に感じられること、リラックス効果もあるので一緒に楽しみながら歩育を続けてくださいね。
記事を書いたひと
中ノ瀬ユウ
Webライター weareでは、主に子どもの学びを中心に執筆しています。
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