学び

子どもの読書習慣が大切な理由と身につけるメリット

子どもに読書習慣を身につけて欲しいと考えている親御さんも、多いのではないでしょうか。ただ、無理に本を読ませようとするのは子どもにとっても逆効果になってしまうことも。本を通して新しい知識を得る楽しさを伝えていくことも大切です。

読書は、子どもの読解力や思考力を育むともいわれています。子どもの読書習慣はどうして身につけるべきなのか、そのメリットについて紹介します。

子どもの読書習慣が大切な理由とは?

読書習慣とは、週1回以上読書をしている子どものことです。

読書量の多い人は、非認知能力や認知機能が高くなる傾向があり、本を通してたくさんの世界を知り、考え方と出会うでしょう。

子どもの年齢によっても変わりますが、絵本に興味を持ち始める0歳〜3歳がきっかけとなり、4歳〜5歳になると1人で読書ができるようになります。小学生になる6歳以降になると、自発的に読書をしたいと考え行動します。

小さな頃から本が家にあり、読み聞かせなど触れる機会が多く親しんできた子どもは本が身近な存在です。そのため、わからないことがあれば自分から本を見て調べる習慣も自然に身に付きます。子どもの頃に読書習慣がつくと、大人になっても読書を続けているそうです。

ちなみに、子どもに本を読む習慣をつけて欲しいと「本を読みなさい」とつい注意してしまいがちです。無理に本を読ませようとしても、子どもは身に付きません。

最も有効的なのは読書をするのが当たり前になるような家庭習慣をつくること。

本に触れる機会を増やし、親が一緒に楽しんであげることも大切です。

読書習慣を身につけるメリット

子どもの読書習慣を身につけると、たくさんのメリットがあります。

実は、本を読んでいる子どもほど、コミュニケーション能力が高く、礼儀やマナーを重んじられる傾向があるそうです。

本を通して自分とは違った考え方を知ることにもなりますし、世界が広がれば見えてくるものも変わってきます。

読書は本に限らず、図鑑でも漫画でも問題ありません。大切なことは、子どもが楽しめるかどうかです。他にどんなメリットがあるか見ていきましょう。

メリット1:学力向上に役立つ

本は、子どもの学力向上にも役に立つといわれています。

例えば一つの物事に意識を集中して取り組む集中力は、学力向上には欠かせません。好きな本と出会うと、周囲の音が聞こえなくなってしまうほど。時間を忘れてしまうような本との出会いは、子どもの集中力を高め維持しやすくなるといわれています。

また、本を通して子どもの読解力を養うことにもつながります。問題の意味を読み解く力は国語のみならず、すべての教科で必要です。

文章を読み、かみ砕くこと、理解することで正しく意図を理解していきます。勉強の基本となる部分ですので、読書を通して学力向上にも役立つのは大きなメリットです。

メリット2:論理的な思考能力が身につく

読書を通して考える力が身につき、洞察力や想像力を育てることにもつながります。

本を通して自然と身につく部分になるので、論理的な思考能力が育ちます。特に小説のような起承転結が重視されている本は、論理的な思考を育てやすいと考えられているのです。

読書を通し物事を体系的に理解し、順序だてて考える力が育ちます。習慣的に本を読んでいる子どもは、知識と知識をつなぐことに長け、言葉の組み立ても上手になるといわれています。予想外のことが起きてもパニックにならず、冷静な判断ができる子どもは、読書を通して得た論理的な思考があるからこそです。

メリット3:創造力や洞察力を育てる

読書習慣を続けることで、子どもの創造力は育ちます。本は、絵や写真が少なく活字がメインです。そのため、読み手にとって無限の可能性を与えてくれるのが本の魅力でもあるのです。文章の捉え方は変わってきますし、どんな光景なのか五感を働かせて考えます。

また、本を通して「この先はどうなるのだろう」と先読みして考えるようになります。同じ本を何度も読んでじっくりと考える時間を作ることも、洞察力を育てるためには大切です。

本を読みながらわからない文字や知らない言葉が出てきたら、そのままにせずひとつずつ調べるようにしていきましょう。本に書かれている内容をより深く理解するきっかけになります。

まとめ

子どもの読書習慣をつけることで、学力の向上や論理的な思考能力を高め創造力や洞察力を育てることになります。

読書習慣をつけたいからといって、本を強制するのはおすすめしません。子どもが興味を持てる内容であれば、小説に限らず、図鑑でも漫画でもいいので本を身近に感じられる環境を作っていきましょう。

子どものきっかけを大人が作ってあげること、これが読書習慣を育てるためにも大切です。

記事を書いたひと

中ノ瀬ユウ

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Webライター weareでは、主に子どもの学びを中心に執筆しています。

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