学び

食育とは?大切な理由と家庭でできること 

子どもの好き嫌いで悩む親御さんも多いのではないでしょうか。子どものうちから「食育」を学ぶことが大切だと考えられるようになり、栄養バランスや、マナーに力を入れる幼稚園や保育園も増えています。

子どもには健康で大きくなってほしいと考えているからこそ、日々の食事はとても大切です。食育がどうして注目されるようになったのか、学ぶメリットも含め詳しく解説していきます。

食育とは?

食育を一言で表すのであれば”健全な食生活を実践する教育”のことです。農林水産省では、食育は生きる上の基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものとしています。

食に対して正しい知識を持ち、選択する力を習得するための教育です。特に幼児期は野菜や果物など好き嫌いも多く、食事でいかに取り入れ食べてもらうかに苦戦するものです。

食育を通して食べ物を大事にすること、感謝の心を育て好き嫌いなくバランスよく食べられるようにします。食事のマナーを学び、重要性や心身の健康、安全な食品を選択するなど、食育はとても幅が広いものです。また、地域産物や歴史に触れ食文化に興味を持つきっかけ作りも食育が担っている部分です。

食べるのは健康を維持するためにも欠かせない部分だからこそ、食育を通して大切さを学ぶきっかけにもなるといえるでしょう。

食育が大切な理由

食育が大切だといわれている理由には、大きく分けて以下のようなものがあります。

  • 心と体の健康維持につながる
  • 社会性を育むことにもつながる

子どもの成長期に食育を行うことで感覚を刺激させ、脳の発達にも影響するといわれています。加工食品では得られない、素材そのものの複雑な味を体験することでたくさんの刺激を受け、感覚が育っていきます。

心と体の健康維持につながる

食育は、子どもの心身の健康維持に重要な役割を担っていると考えられています。例えば、骨量が最も多いのは18歳〜20歳だといわれており、成長期にどんな食事をしていたかによっても、一生の骨の基礎が変わってくるのです。

骨を作るためには、カルシウムはもちろん、ビタミンDやビタミンKなどの栄養バランスが欠かせません。

また、食育は子どもの心の安定にもつながるといわれています。食事のときに一緒に食事をとる共食が重視されています。「美味しいね」と会話をするのはもちろん、どんな食べ物なのか、旬の食材についても話す機会になります。

誰かと食事を通して心を交わすことはとても大切です。食事中のマナーについても覚えられますし、作ってくれた人に対して感謝の気持ちを持つ大切さも学べます。

精神面への影響は、子どもの年齢を問わずに表れており麻の疲労感や体調不良がないことも報告されています。

社会性を育むことにもつながる

共食をしている子どもは、周囲の大人から食事のマナーについても学びます。大人になってからマナーを身につけようとしても、意外と難しいものです。例えば食事で箸を正しくもっているかどうか、二重箸になっていないかなど使い方にもマナーがあります。

食事をするときは、背筋を伸ばしてお皿に手を添えることも共食だからこそ身につくものです。手をあわせ「いただきます」「ごちそうさま」などの挨拶も子どもの頃から当たり前の習慣として覚えておきましょう。食育を通し子どもの社会性を育むことにもつながります。

家庭でできる食育の実践ポイント

家庭でも食育をしたいと思っていても、実際にどんなことをしたらいいのかわからない人もいるのではないでしょうか。食育に対して難しく考える必要はありません。日々の生活のなかで”一緒に”行うことで食育の大切さがわかってきます。

家庭ですぐに実践できる食育のポイントについて、紹介します。

苦手な物でも一度食べてみる

食事で苦手な物が出たときに、そのまま残すのではなくまずは一口食べるように促してみましょう。見た目で判断して食べず嫌いになっていることもあります。食べてみても苦手な場合は、その理由を聴いてみるようにしてください。

野菜そのままの味が苦手な場合もあり、味付け次第では食べてくれるようになることも。また、小さく刻んで隠してしまうと、その食べ物を克服できたわけではないのでおすすめしません。苦手なものをそのまま残さないように、まずは一口食べるようにしましょう。

一緒に買い物に行く

食べ物に興味を持ってもらうためにも、子どもと一緒に買い物に行くのもおすすめです。

食べ物の名前を覚えることにもなりますし、子どもが「園で食べた」などの理由で、好きな食材を知るきっかけにもなります。旬の食べ物を学べること、おなじ野菜でも色の違いで味が変わるなど、話すきっかけにも。また、料理も一緒にすると、より興味をもってもらいやすくなります。

食べた食器は片づける

食育は食べるだけでなく、片付けも含まれます。食べた食器を下げるのもそうですし、一緒にお皿洗いをしてきれいにするのも食育の一環です。

もし食べ残しがあったときにどうやって処分するのか、冷蔵庫に保管する方法などもやらないと覚えられません。残すとゴミとして捨てなくてはいけないことも体験を通して学びます。

まとめ

子どもにとっての食育の重要さをお伝えしました。毎日の食事のなかで、子どもと共に席につき話すこと、買い物やお手伝いをしてもらうなど関わりを増やすことで自然と食育につながります。

難しく考えるのではなく興味を持ってもらい、食事の大切さについて子どもに伝えていきましょう。

記事を書いたひと

中ノ瀬ユウ

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Webライター weareでは、主に子どもの学びを中心に執筆しています。

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