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子どもの集中力とは?集中力を下げてしまう原因と集中力アップに役立つ方法について

子どもの集中力は個人差があるので、なかには「すぐに途切れてしまい続かない」と話す親御さんは少なくありません。将来のためにも、勉強や仕事で集中力が必要になりますし、自分の好きなことしか興味を持てないと心配になってしまいます。

子どもの集中力を高めるために、どんな工夫をしたらいいのでしょうか。集中力が続かない原因や改善方法について、解説していきます。

子どもの集中力ってそもそもどれくらい?

そもそも、子どもの集中力がどの程度あるのか知っていますか。一般的には幼児期は「年齢」+「1分」といわれており、2歳のお子さんなら3分程度、5歳でも5分〜6分程度だといわれています。

小学校に入ると「学年」×「10分」と幼児期よりも、集中力が高くなります。学校の授業もありますし、しっかりと先生の話を聴けるようになる年代です。

ただ、一度集中が途切れてしまうとスイッチを入れるまでに時間もかかります。

集中力がなくて困っている親御さんは、子どもの集中力は長く続かないと考えておくほうがいいかもしれません。周囲の環境によっても集中力は変わってきますし、何か悩みがあって集中できないなど原因が隠れていることもあります。

子どもの集中力を下げてしまう3つの原因

子どもの集中力が低下する原因には、さまざまなものがあります。

具体的にどんな原因が考えられるのでしょうか。

周囲の環境が騒がしい

子どもが勉強する環境が騒がしいと、集中力が続かなくなってしまうことがあります。例えば、親御さんが子どもの勉強を見るために、リビング学習をしているご家庭も少なくありません。周囲でテレビの音がしている、兄弟が遊んで騒いでいる空間は集中できなくなってしまいます。

もともと勉強にそこまで興味がなく、親に「勉強をしなさい」といわれるので仕方なしにやっているだけなんてケースもあります。どうして勉強をしなくてはいけないのかがわかっていないので、興味を持てずに”やらされている”状況になってしまってしまうのです。

生活が不規則

集中力が続かない子どものなかには、日々の生活習慣に問題が隠れているケースも少なくありません。例えば夜更かし気味で、朝起きるのが苦手な子どもは朝食を食べる時間がありません。

そのため、ぼーっとして行動が遅くなってしまったり、ケアレスミスが多く集中力が足りなくなったりしてしまうといわれています。

早寝早起きをするのはもちろん、きちんと3食食べる習慣を幼児期のうちにつけておくことが大切です。睡眠時間をしっかりととることで情緒も安定しますし、子どもの生活の質も高まります。

楽しみがない

集中力が続かない子どものなかには、親が締め付けてしまっていることが原因となっていることもあります。

勉強をしてほしいからといって、ゲームやスマホの使用を禁止していませんか?

確かに、長時間ゲームやテレビを見る子どもは、記憶や学習の面で注意力が散漫になってしまうといわれています。

これは、前頭前野の疲労による集中力の低下が原因です。ただ、子どもが好きなことを無理に取り上げるのはおすすめしません。

子どもにとっても勉強を頑張ったら好きなことができるなど、メリハリをつけたほうが集中力が高まるといわれています。時間を決めて、楽しみも用意しておきましょう。

集中力アップに効果的な方法

子どもの集中力アップに効果的な方法として挙げられるのは、以下の4つです。

  • 集中力がないことを否定しない
  • 集中力を促す環境を作る
  • 好きなことをたくさん経験させる
  • 子どもの集中力を高める遊びをする

以下で詳しく紹介します。

集中力がないことを否定しない

子どもに対して「集中力がない」とつい注意したくなることもありますが、逆効果になってしまうこともあるためおすすめしません。

親に集中力がないといわれ育った子どもは、無意識のうちに自分は集中力がないのだと認識してしまいます。

その結果、何でもできないとすぐに諦めてしまうなど、頑張れない子どもになってしまいます。せっかくなら、子どものできている部分をや、好きなことでも集中できることがあるなら褒めてあげましょう。

褒められた蓄積が、子どもの自信につながりやる気を引き出すことにもなります。

集中力を促す環境を作る

子どもは環境に左右されやすいので、勉強しようと思える環境を作るようにしましょう。兄弟がいるご家庭は不在の時間帯に勉強を済ませる、勉強部屋を作るようにするとメリハリもつけやすくなります。

勉強をするときはテレビをつけない、スマホをいじらないといった環境作りからはじめてください。勉強は時間を決めて計画的に行うようにすると、ゴールまで頑張ろうと前向きな気持ちを引き出せるようになります。

好きなことをたくさん経験させる

子どもの集中力を高めるためには、好きな事や興味のあることをたくさんさせましょう。遊びでもかまいません。

本を読むのが好き、絵を描くのが好き、外で遊ぶのが好きなど子どもによって好きなことは変わってきます。まずは集中することの大切さを教えられれば、勉強などの他の場面でも自然と発揮できるようになります。

子どもの集中力を高める遊びをする

子どもの集中力を高めるために、まずは遊びを通して集中力を鍛えていきましょう。指先を動かす折り紙も、手順通りに折るための集中力が欠かせません。

始めは簡単なものから始め、子どもの好きな動物を作ってみるなどハードルを上げていきましょう。

他にも、ピースを組み合わせ完成させるジグソーパズルも記憶力を高めてくれます。親子で挑戦するとコミュニケーションの一環にもなりますし、楽しく続けられるからこそ積極的に取り入れていきましょう。

まとめ

子どもは集中力が短く、大人のように長時間机に向かい勉強するのはなかなか難しいものです。子どものためにと、つい「勉強しなさい」「集中しなさい」と言ってしまいがちです。

集中力のない子どもの場合、まずは環境や生活習慣、精神的な負担がかかっていないかを見直すようにしましょう。

そのうえで、子どものやる気を引き出すためにも、小さな成功を積み重ねながら集中することの大切さを伝えていけるといいですね。

記事を書いたひと

中ノ瀬ユウ

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Webライター weareでは、主に子どもの学びを中心に執筆しています。

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